「私はマイノリティなどではない」


 山口泉の著書はもう読まなくなって久しいが、忘れられない言葉だ。
 山口泉「テレビと戦う」よりー
>> ”マジョリティ”対”マイノリティ”といった、いかにもアメリカ合衆国”多数決民主主義”風の「物量の正義」を容認する論理が、私は嫌いである。この種の英単語を安直に用いる輩を、私は心から軽蔑する。私は自分の思想・自分の孤立さえもが「多数派」「少数派」といった「集団」に括られてしまうことを、きっぱりと拒絶したい。
 私はマイノリティなどではない。私は一人なのだ(256ページ)