2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

問題は本当にいずれは元にもどるのかということ

米国のバルブ景気こそが高品質・高付加価値のトヨタやソニーの生産販売計画を支えていたことが今や明白になった。 逆にいえば今回の世界的なバブル崩壊はトヨタの世界販売計画だけでなくソ連など共産世界の崩壊後、グローバリズムで繁栄を謳歌した資本主義社…

何が労働者派遣法の改良をはばむのか

「WEDGE 」09年2月号で東京大学の水町勇一郎准教授は「(国の労働政策にお墨付きを与える労働政策審議会は)正社員を代表とする連合や大規模産別の役員が中心だ。非正社員を容易に雇用調整の対象とすることができる法制度も、こうした一部の代表者の話し合…

金子勝っていいんですか。

(法大教授)の本が売れている。「世界金融危機 」(岩波ブックレット)は書店の売れ行きベストテンに入っているのを目にする。 しかし私は金子氏にはある種のうさんくささを感じる。ある特色ある主張をするのはよいのだが、だとすればその正しさを明確にする…

「マーケット・メカニズム」に思想なんてあるのか—「資本主義はなぜ自壊したのか」評への補遺

中谷巌氏はその著書「資本主義はなぜ自壊したのか」で「マーケットメカニズムの思想」そのものを問題視した。「マーケットは経済活動における『民主主義』そのものなのである。そうした見事な民主主義の装いを持ったマーケットの仕組みがあるから、結果的に…

 二冊の経済本—「資本主義はなぜ自壊したのか」と「小さな政府を問い直す」

懺悔するかつての「規制緩和の旗手」 「資本主義はなぜ自壊したのか」(集英社インターナショナル)で、著者の中谷巌氏はソニーの社外取締役として欧米の経営者らと接した際の印象として「『エリートは一般大衆と違うのだから、高い報酬を受け取るのは当然だ…